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機械学習とは [研究]

僕の研究室では主に機械学習、具体的に言うと、SVMやクラスタリングについての研究を行っています。

先日、研究室でM2の方々が修士論文の中間発表を行っていたので、聞きに行っていました。

やはり、3年も研究をやっているM2の方々の発表は内容が深くて、聞いていてとても勉強になるものでした。自分の専門分野に対しての理解が深まっただけでなく、発表スライドの作り方、発表原稿の作り方についても、とても参考になるものが多かったです。


さて、今日はここで、機械学習というものについて説明したいと思います。
僕の研究分野であり、僕の説明練習にもなるので少しの時間付き合ってもらえるとうれしいです。(笑)

まず、大雑把に機械学習という言葉について説明すると、その言葉の通り、「機械が学習する」ということですね。では、「機械が学習する」、とはどういう事かと言うと、僕たちが機械に何か既知のデータを学習させることによって、機械が何らかの未知のデータに対応できる能力を得る。ということです。

「そんなことをして何になるんだ。社会の役に立つのか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの「機械学習」という技術、もうすでに社会のあらゆる場所に応用がなされているんです。

たとえば、迷惑メールの選別、これの恩恵を受けている人は多いのではないでしょうか。事前に、迷惑メールにはどういうパターンがあるかという情報を機会に学習させておき、通常のメールと迷惑メールのどちらであるかを判別する。という仕組みです。

他の例としては、手書き文字認識や、音声入力認識です。これらも先ほどの例と同じように、たとえば、予め「あ」という文字の「形」、「音の波形」にはどういうパターンがあるのかというのを機会に学習させます。そうすることで僕たちの手書き入力や、音声入力に対して、機械が正しい文字を返してくれるのです。

他にも機械学習の応用例は多数あり、例を挙げるとキリがないほど社会にこの技術は浸透しています。「20年後には機械が人間の仕事の40%を奪う」などと言われているくらいにこの技術は社会にとって重要な技術なのです。

皆さんも20年後、機械に仕事を奪われないようにこの技術に関して少し考えてみてはいかがでしょうか。

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